2009年3月4日水曜日

最高にお気に入りの1本。IWC ドッペルクロノグラフ130リミテッド。






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インターナショナルウォッチカンパニー  略して IWC
そのモデルの中でも最高にお気に入りなのがこのドッペルクロノグラフです。
センタースプリットモデルと呼ばれるこの機能は2本の細い針と針が絶妙に重なり、
1本目の1着と2本目の2着が順次別計測として計れる複雑な機能なんです。

このドッペルクロノグラフ130周年モデルは
IWC社の130周年を記念して発売されたモデルです。
特殊な白文字盤に青いインデックスダイアルが特徴です。
またこのモデルの文字盤デザインの発案企画は日本国内にて考えられました。
当時のIWCの輸入代理店であった、コサ・リーベルマンのIWC最高責任者である葛西氏と
当店、AFFの加古のデザインコラボレーションによって
共同企画発案された130周年限定モデルでもあります。
加古は130本の中から124/130番を選び、ボクは019/130番を選びました。
こうして構築から実現に至るまで 
このモデルは横浜は都筑区早渕界隈カウンターにて生まれました。

珍しい番号は他にも130/130番とか色々ありましたが、
今思い出してもなかなか完成度の高いレアなリミテッドモデルだったと思います。
IWC社の副会長と呼ばれる経営者が直接スイスから通訳を1人交えて来日され、
このIWC 130周年モデルの企画構想をプロトタイプ製作段階から練ってくれました。
何回かこの文字盤のプロトタイプ試作モデルが数度に渡り送られて来ましたが、
なかなか1回〜2回では決まらずに、最終的には5回くらいの試行錯誤が御座いました。

1868年 当時の初期の頃に使用していた筆記体を文字盤へあしらったり、
紅い針と焼きの青針を2本重ねてセンタースプリットモデルに採用させたり、
ナンバーインデックスの書体をアップライト処理で個別に製作した事、
数字全体の大きさも当時の1868年風に少しだけ気持ち小さくしてもらいました。
ムーブメントケース横側にリミテッド連番を刻印させたりとアイディアは豊富にありました。
そうして1年7ヶ月の月日を得てプロトタイプからようやく完成型へと出来上がりました。

加古は3711時代の旧型ドームレンズにどうしても!とこのガラスの形状に拘りましたが、
時代は既に3713モデルへと通常モデルも進化していたため
ガラスの形状は平面タイプのサファイアガラスへと流れに従って
そのまま3713スタイルに決まりました。
130周年記念モデルはもちろんIWC社の誉れ高きリミテッドモデルとして、
日本国内に総本数124本だけ納入されました。当店での販売本数は確か86本くらいでした。
こうしてインサイダーリミテッドウォッチとしてこのモデルは世に送り出されたのです。
このIWCの130周年モデルの製品発表やこの制作に関係したお話は
あえて知っている一握りの関係者にしかお伝えしませんでした。

今では代理店も代わり、
当時のIWCを担当されていたコサ・リーベルマン時代の人達は違うブランドを扱っています。
今でも愛され続ける素晴らしきモデル。
IWC ドッペルクロノグラフ 3713 130リミテッド。
遠いスイスのIWCブランドがこんな小さなお店の
夢や希望を叶えてくれた事が今では1つの奇跡です。
私の最高のお気に入りでもあり思い出深い1本でもあります。


甲斐 孝志 もうすぐ40歳。


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