2008年9月19日金曜日

黒いメスのカブト虫をモチーフに製作いたしました。





クルマでボディーカラーが黒系ですと
見た瞬間に反射神経で無意識にも何となく怖いと感じるイメージがあるそうです。
道を走らせていて嫌だなぁ〜思う事は、
交通ルールや法律を遥かに越えた領域に静かに存在する
クルマ縦社会の変な掟があるようにも思えます。

クルマの外見から勝手に判断されるボディーの大きさと
その色の心理的優位度とランキング上下関係の順位が存在しているようなのです。
今から丁度15年ほど前の出来事でした。
愛知県は半田市から横浜まで白い190Eで東名高速道路を1人で運転して参りました。
この場合差別と言っては本来正しくは御座いませんが、
気のせいか加古の運転する黒いメルセデスの124ステーションワゴンの車間距離は
ゆとりを持って後続車も多少は気を使ってくれているようでした。

加速させれば前を走らせているクルマもそれなりに道を譲ってくれます。
どいてくれる確率も非常に高くそれほど道中ストレスをさほど感じませんでした。
ですが可愛らしい190Eを運転している私と比べると大きな違いなのです。
2台のスピードもそれほど大きく違う訳ではありませんでした。
後から迫り来る後続車の車間距離は危険なほどベッタしギリギリでガンガンに詰められます。
スグにこちら側が道を譲らないと今度はパッシングをして強制的にどかそうとするのです。
あげくの果てにはクラクションやホーンまで鳴らされ嫌がらせのオンパレードが始まります。
時には走行妨害まで仕掛けて来る暇なドライバーも出て来る始末で御座います。

見た目のクルマの雰囲気で勝手にドライバーに対するイメージまで
外見から判断されて決めているのかも知れません。
マナーの悪さが思い切り炸裂で御座います。
これはホント危険だなと思いました。

気の短い人間同士であれば下手をすれば大喧嘩にまで発展する勢いで御座います。
皆様も同じような嫌な思いを体験した事があるかとは思われますが、
目的地に到着するまでこの静かな嫌がらせは延々と続くのです。

運転だけではなく精神的疲労感と面倒くさい疲れが心を襲います。
さて話は変わりまして夏の雌カブト虫にカスタムさせた
ポルシェブラック獰猛カイエンターボは走らせていると
前後の車間距離は渋滞を起すのでは?
と思うくらいの大げさなほど車間距離クリアランスが空きました。
これはこれで逆なる変なプレッシャーです。


存在感とは何処から滲み出てくるモノなのでしょうか?
全体の雰囲気を作りだすのは統一感のあるカラーコーディネイトだったり
各部パーツのフィッティングの良さだったり、
粒子の整った色の色彩コントラストの深みだったりします。

社外製品を装着される時にこのどれか1つでも疎かにするだけで雰囲気は全て喪われます。
隙のないコーディネイトが全体の完成度をより確実な世界へと
導いてくれるのかも知れません。

チョイ悪オヤジという言葉が少し前に流行りました。
外見上の怖さと本質的な悪さは全くの別次元で御座いますが境界線が掴みにくく
不透明でもあります。
怖いサングラスを外したら意外にも目は優しくベビーフェイスだった!
なんて出来事も世の中には御座います。

ポルシェのカイエンで逆に、
このメルセデスやベントレーの持つ独特なる雰囲気を表現する必要は一切御座いません。
テーマは「夏の黒い雌カブト虫」なのです。
全てのモール類をブラックアウトし
最近のポルシェが選択するカイエンGTSに採用されているカラー同色でのコーディネイトを
取り入れてみました。

決して下品では無い路線へ黒い色を無難に纏める難しさは御座いますが、
奥ゆかしき大人の雰囲気と自己主張の強い若者の雰囲気は
一見同じように見えても実は全然違います。

黒いボディーカラーをカスタムする場合は意識的に
あえて控えめなセンスで仕上げると良いのかも知れませんね!
眼の濁った獰猛なブラックバスでは御座いませんが動物的な怖さを少しだけ感じます。



新型と旧型の2種類から見るカイエンのエクステリアデザインですが?
個人的には初代カイエンのテールレンズが何となく好きで御座います。
外見から眺めた時に好きか嫌いか?

テーマは、単純にただそれだけで御座います。

決定的なこのデザインセンスも不思議なもので
時間の経過と共にやがて好みは変化していきます。
時代に繁栄される旬のデザインというモノもモチロン御座います。
2007年新型NEWカイエンのエクステリアデザインも
時間と共に感性が少しづつ進化しているのかも知れません。

カタチの変化が無くても感性が少し環境と共に変わると
見え方もその意味も変わって来るのでしょうね〜
見るヒトそれぞれに評価や意見が違うのはその為なのかも知れませんね!
好みのセンスと受け入れられる時間軸と全体の流行。
らしさを表現する造形美とはホント微妙に難しい領域を
潜り抜けてはじめて完成させているのですね〜


RUFの22インチをGTRの艶消しガンメタへとペイントさせています。
キャリパーは最新型カイエンターボの大口径ビッグキャリパーへと移植させています。
このフロントブレーキシステムはボルトオンで移植入れ替え装着が可能です。



黒で統一させたボディーが怖いくらいに引き締まりました。
友人は賛否両論で意見は180度に別れます。
無茶苦茶に好きか? それとも、生理的に嫌か?ただ、それだけで御座います。

Takashi-Kai  39

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